フレームワークで提供する主な機能

連載記事:アプリケーション開発技術 第4回

アプリケーションテンプレートは、過去の実績からWEBアプリケーションの良きモデルとして定義されたものであり、開発プロジェクトの要件や特性に応じてカスタマイズすべき場合も存在します。しかし、一からアプリケーション構造を考えるのではなく、統合アプリケーションテンプレートをベースとして利用し、必要に応じて修正することをお勧めします。テンプレートとして品質が保証されたものであることを理解ください。 以下にテンプレートの考え方を説明します。

(1) セッション管理機能

アプリケーションが提供するページへのアクセスを管理する。(ログイン情報がない限り画面が表示されない仕組みを提供します)

(2) DBコネクションの管理

オンライントランザクションに対し、業務ロジック内でのDBコネクションの提供および、トランザクション制御(コミット・ロールバック)を提供する。

(3) サーブレットを業務プログラマに意識させない

共通サーブレットから業務コントローラ(POJO)を呼び出す。
プログラマは業務コントローラに必要な実装を行う。

(4) 業務ロジックの呼び出しで、EJB呼び出しを業務プログラマに意識させない(デリゲート)

コントローラは業務ロジックファサード(POJO)のクラス名で呼び出す。

(5) リクエスト情報をinputBeanに格納

(6) リクエスト情報のバリデーション実施

コントローラ単位のconfig設定に従う。

(7) 業務ロジックの戻り状態に従った画面遷移の制御

(8) 共通項目マスタ情報のキャッシング

DBアクセス頻度の高い共通で利用されるコードと名称の対応や、選択リスト一覧などのアクセスはフレームワークで提供、アクセス頻度を考慮しキャッシングをサポートします。