『Java8問題集 理解を深める500問』をさらに深く理解するために

Java10のインストール

Javaは、Java9から6カ月ごとにバージョンアップされることになり、最新バージョンは無償で提供されます。Java8は、無償のサポートは終了しました。旧バージョンのサポートは、業務用に有償でサポートされます。
Javaの学習としては、業務上の必要がある場合を除いて最新版のJavaを使用しましょう。

旧バージョンのアンインストール

Java7以前のバージョンのJavaが残っていると、不具合が生じることがあります。特にJava2より前の残骸は、わけのわからない現象が引き起りますので、アンインストールするようにしましょう。
古いバージョンのJavaをシステムからアンインストールするには、次のサイトを参照してください。
https://www.java.com/ja/download/faq/remove_olderversions.xml

ライセンス条項確認

ダウンロード時に、ライセンス条項に同意する必要があります。次のサイトから条項を確認しておきましょう。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javase/downloads/index.html

日本語参考訳が次のサイトで確認できます。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/licenses/javase-dev-license-2595998-ja.html

インストーラのダウンロード

次のJava公式サイトのダウンロードページから、インストーラをダウンロードします。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

図 1

※1 JDK8以前は、32ビットOSと64ビットOS用のソフトウェアを選択することができましたが、JDK9からは64ビットOS用のみとなりました。
上記URL・表示画面やバージョンおよび以下のインストール画面・手順等は本書執筆時点のものであり、変更となる場合があります。その場合は検索サイトなどで検索の上、表示画面に従ってインストールして下さい。

「Java SE Downloads」の「Java Platform (JDK) 10」をクリックします。

図 2

「Java SE Development Kit 10」欄の「Accept License Agreement」を選択し、Windowsの「jdk-10_windows-x64bin.exe」をクリックします。

図 3

任意のディレクトリを指定し、JDKのインストーラ「jdk-10_windows-x64_bin.exe」をダウンロードします。

セットアップ

ダウンロードしたJDKのインストーラ「jdk-10_windows-x64_bin.exe」を実行します。

図 4

「セットアップ」の画面が表示されたら[次へ]をクリックします。

図 5

「カスタム・セットアップ」で「開発ツール」を選択し、[次へ]をクリックします。

図 6

インストール先は、標準では「C:\Program Files\Java\jdk-10」に設定されています。「C:\Program Files」のフォルダーには、様々なアプリのダウンロードに標準で使われますので、通常はこのフォルダー名にします。しかし、フォルダー名「Program Files」には空白が含まれており、使用時に「'Program Files'」のように区切り文字の指定が必要な場合があり、それを避けるため、インストール先を変更することもできます。

図 7

セットアップが始まります。

図 8

正常なインストールの完了を確認しましょう。

図 9

「次のステップ」をクリックすると次のページが表示されますが、必須ではありません。

https://docs.oracle.com/javase/10/index.html
JDK 10 Documentation

JavaのPathの設定

Windows10の環境でのPath設定は、次のように行います。

(1) デスクトップ左下の「スタートメニュー」を右クリックし、表示されたメニューの中から「システム」をクリックします。

図 10

システムの「設定」のホーム画面が表示されます。

図 11

「設定の検索」検索欄に「詳細設定」と記入し、「システムの詳細設定の表示」を選択します。

図 12

システムのプロパティ画面が表示されます。

図 13

「環境変数」をクリックします。

環境変数の画面が表示されます。

図 14

システム環境変数の「変数」欄で「Path」の項目をクリックして選択し、[編集]をクリックします。

「環境変数名の編集」画面が表示されます。

図 15

[新規]をクリックし、一覧の最後に「C:\Program Files\Java\jdk-10\bin」(java.exeがインストールされているパス)を入力します。

これでPathの設定が完了しました。

Pathの設定の確認

次にPathの設定を確認します。デスクトップ左下の「スタートメニュー」を右クリックし、表示されたメニューの中から「Windows PowerShell」をクリックします。
設定の確認には、Windows10の初期までは「コマンドプロンプト」を実行しました。その後コマンドプロンプトに変わり「Windows PowerShell」が標準装備されました。

図 16

Windows PowerShellの画面が表示されます。

図 17

表示されるパス名 (ここではC:\) は、使用されるマシンの設定により変わります。
次にJDKの1つの機能であるjshellを実行します。

Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.
PS C:\>jshell
|  JShellへようこそ -- バージョン10
|  概要については、次を入力してください: /help intro

Windows PowerShellに「jshell」と入力し、上記のメッセージが表示されれば、Java10は正常にインストールされました。
これらについては別途詳細説明しますが、簡単にJavaを実行してみましょう。次のように入力します。

jshell> int i = 1
i ==> 1
jshell> "hello" + "World"
$5 ==> "helloWorld"
jshell> /exit
| 終了します
  1. ① iという整数(int)に1を代入(=)すると、iの値が1である(i == 1>)と表示されます。
  2. ②「hello」と「World」という文字を「"」で区切り加算(+)すると、一連の文字列("helloWorld")で表示されます。
  3. ③「/exit」と入力すると、jshellが終了します。

jshellが終了するとPowerShellに戻ります。

PS C:\> exit

「exit」を入力すると、PowerShellが終了します。