SCCの歩み

はじめに

私たち株式会社SCCは、幅広い業界のシステムを開発する SIer(システムインテグレーター)です。
なぜ私たちが、「産業」「学校」「研究」の産学研の体制をとりながら 現在の仕事を生業にしているのか?
このページでは、受け継がれてきたSCCのDNAを紐解き、 私たちがどのような未来を目指しているかをお伝えします。

  • - 1979
    -1979
    SCC創業期 SCCの創業者である松尾三郎は、京都帝国大学(現在の京都大学)工学部電気工学科に進み、1938(昭和13)年、同学科を卒業して逓信省に入省します。第二次世界大戦においては、終戦までの4年間を海軍に所属。当時、レーダーや通信傍受の通信技術分野において日米に圧倒的な差があったため、後半の2年間は電波の研究を担いました。

    逓信省に戻り、研究のかたわら京都大学で教鞭を執り、技術革新と人材育成に力を入れていた時期もあります。その後も、電気通信省、フジテレビで電波技術の進歩に携わり、新時代のメディアであるテレビ放送にも取り組みました。

    さらに、テレビ放送の可能性を拓く日本電波塔(東京タワー)建設を計画し、東京タワーの取締役技術部長として建設の指揮を執ります。東京タワーには膨大な構造計算が必要でしたが、それまでのアナログ計算機では最新建築の設計に限界がありました。このとき、情報社会の必要性と到来をいち早く感じていました。

    こうした経歴から、日本の発展には教育と産業の両輪が必要であり、それが今後の日本を支えていくとの信念が確立し、現在の※eDCグループの構想が生まれました。この構想を現実のものにすべく、ソフトウェアハウスの設立、専門学校の開校を次々に行っていきます。日本にまだ技術指導のマニュアルも何もないところから、研究を重ねて教科書をつくり、実践力となるレベルの高い技術者の輩出を目指しました。
    そして1975年、独立系ソフトウェアハウスの株式会社EDCが設立され、翌1976年にソフトウェア・コンサルタント株式会社が発足しました。その後1989年にグループ企業を統合し、株式会社SCCが発足しました。

    ※eDCグループはSCCが中核を担う、システム開発と宇宙開発、IT教育という3つの領域を基盤とし「産学研協同」で社会を支えています。
  • 1980 - 1999
    1980-1999
    黎明期 時代は、ITが急速に日本社会に普及する時期に突入します。企業のコンピューター導入に伴いIT産業も急激に拡大し、仕事も爆発的に増え、技術者もIT産業全体で急増していきます。
    SCCはひとつの分野に深く関わり、さらに利便性の高い多機能なシステム開発を行いつつ、多岐にわたる分野に生まれる多様なニーズに応えるべく、新しい開発にも取り組んでいきます。

    このどちらにも必要なことは、斬新なアイディアと、緻密な設計、具現化する高い技術力、そして忘れてはならないのは「不屈の精神」です。
    お客様が描きたい未来を実現させ、時代を切り拓くには、難攻不落に見える課題に対して、私たちSCCが諦めては先に進みません。請け負ったからには、最後まで責任を持って遂行することが最も大切であること。
    それをSCCの誰もが理解していました。そして、「情報社会のインフラを担っている」という使命感と誇りがありました。

    だからこそ、突破口が見つからず暗礁に乗り上げそうになっても絶対に諦めず、SCCの叡智と技術力を結集させて、解決策を見出していきました。気力、体力、智恵、スキル、全てが時間との戦いです。誰かひとりが全力を尽くすだけでは達成できず、粘り強く、コツコツと全員で積み上げ、チームが一丸となって取り組むことで、プロジェクトを遂行していきました。
    SCCはもともと、開発の完成に向けてあらゆる努力を惜しまない社風があり、社員の裁量の幅も広く、改善を試みようとすれば可能な文化がありました。この時期に、この文化はさらに磐石に根付いていきました。
  • 2000 - 2021
    2000-2021
    Quality First期 SCCは創業当初から、お客様のニーズに全力で応えることや、技術力の向上、企業倫理や職業倫理の遵守、誰に対しても誠実であることをモットーとしていました。
    加えて、より社会貢献を、よりお客様とのパートナーシップを、より社員の満足度の向上を目指そうとする気運が高まりました。
    その表れとして打ち出されたのが、現会長の松尾泰が制定した【Quality First】です。

    松尾泰は、IT新世紀に向けてSCCが長年かけて蓄積してきた業務ノウハウをシステム化する仕組みを構築し、かつ、SCC独自の営業スタイル の確立を目指しました。今後、お客様のニーズは高度化されることが想定され、SCCがそのニーズに機敏に応え、さらにお客様の期待値を超えていくには、業務ノウハウや課題解決型の営業ノウハウをSCC全体の叡智とし、それを継承していくことが急務だと考えたのです。

    そして、SCCの使命である「情報社会を進化させること」「お客様のニーズに応えること」、の実現に欠かせないのが社員満足の実現でした。なぜなら、SCCの使命を具現化するのは、ほかならぬ社員だからです。

    【Quality First】では、
    「高度な品質で情報社会に貢献し、顧客とともに栄える。」
    をテーマに次の3つの領域における目標を掲げました。
    ① 社会的責任の追求
    ② お客様満足の実現
    ③ 従業員満足の実現

    【Quality First】は「Quality」という言葉の印象から、「品質」や「技術」を最優先するというイメージを抱くかもしれませんが、実はそれだけではありません。

    【Quality First】をひと言でいうならば、

    「信頼を勝ち取ること」

    と置き換えられます。 信頼とは、言われたことだけをやるのではなく、お客様のことを理解した上でベストの提案をする、誠実であり続けることによって培われるとSCCでは考えています。全幅の信頼を寄せていただければ、長く安心して任せていただける関係性が構築できると考えています。

    この信頼を築き上げ、お客様の頼れる存在であるために、eDCグループおよびSCC内のセクションを越えた、より一層の横の連携やフォローアップを強化していきました。
    昨日よりも今日、今日よりも明日、SCCの社員一人ひとりがお客様の期待値を超えていくことを目指し、経験豊富な人材の知見をSCC全体の知識や智恵となるような体制を整えました。
    嬉しいことにSCCは現在もなお、多くのお客様と長いお付き合いをさせていただいております。
  • 2022 -
    2022-
    夢・志期 SCCは、2022年に【夢・志】を新たに掲げました。
    SCC、そしてeDCグループ全体のDNAとなった【Quality First】の上に、さらに積み上げていく私たちが望む未来を創造するために。

    【夢】
    お客さまの期待を超えるものづくりと創造価値の提供で、情報社会の先にある、豊かな未来社会を切り拓く。

    【志】
    私たちは、ITでお客さまに感動を届けたい。
    私たちは、経験と技術、創造価値で社会を未来に導きたい。
    私たちは、お客さま、社会、社員を幸せにしたい。

    この【夢・志】とともに、社会、お客様の【想いの一歩先へ】進んでまいります。

    SCCは、戦後の復興では公益活動を中心に、高度成長期以降は情報社会の進歩発展に寄与しながら、企業倫理・職業倫理、お客様、社員を大切にしつつ、お客様とともに成長していく会社を目指してまいりました。
    私たちが目指す会社に欠かせないのは社員です。
    お客様に寄り添い、お客様のビジョン達成のために尽力するのも社員です。
    豊かな未来社会を切り拓く原動力となるのも社員です。
    SCCを創っているのは、ほかでもない社員です。
    だからこそ、SCCで幸せな社会人生活を送ることができる環境を整えたいのです。
    社員が幸せを感じながら、仕事ができる会社にしていきたいと願っています。

    そして、今後訪れるであろう、Society5.0の社会に向けて、リーディングカンパニーとして情報社会を牽引していく存在となるよう精進してまいります。